2004年01月02日(金) 21時15分
<市民税免除>県議の滞納3千万円分 千葉市納税課長が独断で(毎日新聞)
千葉市の納税管理課長(56)が、千葉県の自民党県議(67)が滞納していた市民税など約3000万円を、独断で「支払い免除」としていたことが2日分かった。2人は親類で、市税務部は同課長から事情を聴くなどしており、背任などの疑いで刑事告訴することも検討している。
市などによると、この県議は市民税や固定資産税など約6000万円を滞納。うち02年までに約3000万円を支払ったが、同課長は同年6月、残りを免税扱いの「処分停止」にした。上司には報告していなかったという。
市の規定では、税金を「処分停止」とするのは、市が「滞納者に財産がない」「納税で生活が困窮する」と判断した場合に限っている。同課長は市の調査に対して「県議が体調を崩し入退院を繰り返していたので何とかしようと考えた。今、考えると不適切な行為だった」と話しているという。
一方、県議は毎日新聞の取材に「税金について課長に(処分停止を)強要したり、どうにかして欲しいなどと頼んだことはない」と釈明している。【坂本訓明】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040103-00000044-mai-soci