2004年01月01日(木) 07時02分
政府、米BSE追加対策後も輸入停止は当面継続(日経新聞)
米国がBSE(牛海綿状脳症、狂牛病)の追加安全対策を発表したが、日本政府は当面、米国産牛肉の輸入停止措置を続ける方針だ。歩行困難な牛の食肉流通などを禁じた追加策を評価しつつも、輸入再開には米国が検査体制などをより充実させることが必要としている。
日本政府は米国の追加安全策について「感染リスクの高い歩行困難な牛や危険部位に対する対策にはなる」(厚生労働省)と、ある程度評価している。しかし輸入再開には、すべての牛をBSE感染していないか調べる全頭検査か、それと同等の検査体制が必要との姿勢を崩していない。「米国が発表した安全対策だけでは不十分で、現時点での輸入再開要請には応じられない」(渡辺好明農水次官)としている。(07:02)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20040101AT1F3100C31122003.html