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ガムの成分に粉末状のたばこを混ぜたスウェーデン製の「ガムたばこ」をめぐって議論が紛糾している。吸っていない人に悪影響を与えない「無煙たばこ」として、昨年10月から世界で初めて日本で試験販売を始めたところ、「健康への影響が大きい」との批判が学会などから浮上。世界有数である日本のたばこ市場を狙って、参入してきたメーカー側は安全性のPRに躍起だ。
焦点になっているのはスウェーデンマッチ社が日本向けに開発した「ファイアーブレイク」(10粒、280円)。1粒に1ミリグラムのニコチンが含まれており、東京都内のコンビニやたばこ販売店で販売している。
ガムたばこに対しては「紙巻きたばこよりも有害物質が吸収されやすい」などとして、日本口腔(こうくう)衛生学会が11月に財務省の認可について反対意見を出したほか、禁煙団体も食品衛生法上、問題があるとして厚生労働省に危害防止措置を要請している。
一方、スウェーデンマッチ社のボー・オーリン上席副社長は18日の記者会見で、スウェーデンでは無煙たばこが200年以上の歴史をもつ点や、ガムたばこは健康に影響のある成分を大幅に軽減している点などを挙げて商品の安全性を強調。財務省の認可も得ており「批判は誤解に基づいている」と反論した。発売から2カ月間の売れ行きについては「期待したとおりの支持を得た」とし、今後の日本での浸透にも「(健康増進法の施行で)公共の場での禁煙の動きが広がっており、需要はある」と自信を見せた。(01/01 13:03)