2003年12月30日(火) 23時22分
環境省、産廃の不法投棄監視強化へ(読売新聞)
環境省は来年度から、産業廃棄物不法投棄の監視態勢を強化する。複数の県にまたがる事件や、処理の難しい廃棄物の投棄が確認された場合、地方自治体任せにせず、国として積極的に問題解決に取り組む。
監視強化の一環として、簡易分析機器や暗視スコープなど検査用機材を全国9か所の地方環境対策調査官事務所に設置する。
各事務所ごとに所管都道府県との連携を深め、国・自治体合同で“産廃Gメン”を組んで問題に当たる。自治体職員の検査・摘発技術を向上させるため、定期的に研修会も開く。
同省によると、昨年度の産廃不法投棄は全国で934件(1件当たり10トン以上を集計)と、5年ぶりに1000件を下回ったが、投棄量は約32万トンに達し、前年度を約8万トン上回った。
最近は、1件当たりの投棄規模が大きくなる傾向があるほか、「硫酸ピッチ」など毒性が強く簡単に処理できない化合物の投棄が増えているという。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031230-00000015-yom-soci