2003年12月30日(火) 13時26分
吉野家、米産牛禁輸続けば2月半ばに牛丼中止も(日経新聞)
吉野家ディー・アンド・シーは30日、米国でのBSE(牛海綿状脳症、狂牛病)感染牛の発生に伴う米国産牛肉の輸入禁止で、12月30日から牛丼店「吉野家」で深夜に閉店する店舗を14店から174店に拡大するなどの対応策を発表した。来年1月12日から順次、代替メニューとして「カレー丼」なども導入する。記者会見した安部修二社長は、「禁輸がこのまま解けないなら2月中旬以降、牛丼の提供を中止する可能性もありうる」と語った。
使用する牛肉のほぼ全量を米国産牛肉に頼る同社は、禁輸の対応策として、「カレー丼」のほか、「いくら鮭(さけ)丼」「焼鶏丼」などを導入する。深夜に閉店する店舗は14店から174店に拡大、年末年始(12月30日から1月5日まで)の休業店舗も11店舗から123店舗に増やす。新規出店も即時、凍結する方針だ。
米国でのBSE感染牛の発見以降、「吉野家」の既存店の1日の売上高は「前年比85%程度で推移している」(安部社長)という。発見前の95%程度と比べ大きく売り上げが落ち込んでいる。(13:26)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20031230AT3K3000O30122003.html