2003年12月30日(火) 02時09分
長崎のスーパー 外国産牛を国産表示 BSE問題影響か(西日本新聞)
外国産牛肉を国産と偽り販売したとして、長崎県警生活保安課と大村署は二十九日、不正競争防止法違反(虚偽表示)の容疑で、スーパー「かとりストアー」(同県大村市原口町、鹿取進社長)の原口店など同市内の二店舗を家宅捜索、牛肉や伝票などを押収した。
米国で牛海綿状脳症(BSE)に感染した牛が見つかり、消費者に外国産牛への不安が強まっていることなどから、「国産牛」と偽った可能性があると県警はみており、年明けにDNA鑑定を行い、容疑が固まり次第、同社を摘発する。
調べでは、同ストアーは二十八日、原口店で米国産とオーストラリア産の牛肉を宮崎産と偽って陳列した疑い。調べに対し、二店の食肉を包装している原口店の店長(39)は容疑を認めているという。
九州のスーパーを中心に食品の不正・偽装表示を調べている熊本県八代市の特定非営利活動法人(NPO法人)「あ〜消費者の目」(牛島孝治理事長)の調べで虚偽表示の疑いがあることが分かった。牛島理事長によると、同店で「国産牛」「BSE検査済み」などのラベルが張られていた牛肉の色が不自然であることなどを指摘すると、店側が虚偽表示を認めたため、二十八日、大村署に通報したという。
西日本新聞社の取材に対し、鹿取栄治専務は「社員に説明しておらず、まだコメントできない」と話した。(西日本新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031230-00000015-nnp-kyu