ごみ集積所をネット公開川口市が条例改正（東京新聞）

2003年12月29日(月) 00時00分

　川口市は、市内一万二千五百カ所のごみ集積所の情報をインターネット上で公開するとともに、一般家庭の粗大ごみ収集をネット上で受け付けるサービスを始めた。また、持ち去りが目立つ資源ごみについて、市が所有権を持つ資源物と位置づけた改正条例が十二月議会で可決、ごみ行政の刷新に乗り出した。

　集積所のネット公開は、市内転入者らにとって収集日や収集所の確認を容易にする全国初のサービス。加えて、ネット上で二十四時間、粗大ごみを受け付け、電子メールで収集日を確約できるよう利便性を高める。

　市には、一日三百五十件以上もの粗大ごみ収集の申し込みが殺到しており、市民から「電話がつながりにくい」などの苦情が寄せられていた。

　一方、古新聞の持ち去りが目立つ資源ごみについて、市は年間約千四百万円の“損失”があると試算。古紙などを集団回収し、払戻料を得ている町内会からも不満の声が上がっていた。

　市の「廃棄物減量化及び適正処理に関する条例」で、缶、瓶などの扱いを「資源ごみ」から「資源物」とし、市の所有権を明示した改正案が十二月議会を通過。今後は、持ち去り禁止を呼び掛ける看板を設置し、場合によっては警察署へ通報することも協議している。　（越守　丈太郎）

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