2003年12月29日(月) 00時00分

商標の阪神優勝は無効 特許庁　球団の請求認める （東京新聞）

　プロ野球の阪神タイガース（兵庫県西宮市）が千葉県の男性の持つ「阪神優勝」の商標登録無効を求めた審判で、特許庁は二十八日までに、球団の請求を認め、商標無効の審決を出した。

　審決は「阪神優勝」の「阪神」について、消費者に「阪神タイガース」の略称として認識されていると認定。その上で「阪神優勝」は「商品の出所を混同させる恐れがある商標は登録できない」と定める商標法に反して登録されたと判断した。

　審決によると、男性は審判で「『阪神』が単独で『阪神タイガース』を示すとは限らない」などと主張した。

　また男性は無効審判を請求された際「『阪神優勝』のロゴ入りＴシャツなどを販売し、二、三社から商標使用料を受け取った」と話していた。

　阪神タイガース広報部は「無効が認められたのは当然のことと考えている。同じような商標の登録申請が続いているが、同様に毅然（きぜん）とした対応をしていく」と話している。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20031229/mng_____sya_____009.shtml