2003年12月29日(月) 23時24分
汚染輸血でHIV感染報告 献血追跡調査で確認(共同通信)
エイズウイルス(HIV)に感染した献血者の血液が日本赤十字社(東京)の高感度検査をすり抜けて出荷され、輸血を受けた患者がHIVに感染していたことが29日、厚生労働省が緊急開催した血液事業部会運営委員会で報告された。患者は輸血前のHIV検査では陰性で、輸血による感染の可能性が高い。
日赤の追跡調査による確認。1999年の高感度検査を導入以来、HIV汚染血液のすり抜け確認は2例目だが、実際に患者に使われたのは初めて。厚労省は日赤に対し、高感度検査の精度向上などの対応を求めた。
運営委への報告によると、献血者は20代の男性で、問題の血液は5月19日に献血された。この男性は11月16日に再度献血に訪れ、検査でHIV感染が判明。日赤が5月分の保管検体を再検査した結果、HIVの遺伝子が見つかった。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031229-00000177-kyodo-soci