2003年12月29日(月) 07時01分
HIV汚染血液を出荷=日赤検査すり抜け−輸血使用か調査・厚生労働省(時事通信)
日本赤十字社(東京都港区)が実施している輸血用血液の追跡調査で、エイズウイルス(HIV)が混入した血液が献血時の検査をすり抜け、製剤として出荷されていたことが、29日までに分かった。厚生労働省はこの血液が輸血に使われたかどうかの確認を急ぐとともに、同日午後に血液事業部会運営委員会を緊急開催し、対応策を協議する。
HIV混入血液の検査すり抜けは、1999年に高精度の「核酸増幅検査」(NAT)が導入されて以来2例目で、出荷されたのは初めて。血液中のウイルスの活動を抑える「不活化」処理などの対策を先送りしてきた日赤の姿勢が、改めて問われそうだ。 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031229-00000277-jij-soci