2003年12月28日(日) 18時27分
破たん7社リスク記載せず 開示義務無視、株主訴訟も(共同通信)
4月以降に破たんした国内上場企業14社のうち、今年3月期決算から義務付けられた「経営リスク情報」を決算書などに記載しないまま“突然死”した企業が半数の7社に上ることが28日、共同通信社の調べで分かった。
財務状況の悪化などリスク情報を開示しなかった破たん企業の多くは、3月決算以降に経営環境が急激に変化したわけではなく、株価下落や取引の減少などを回避するために開示義務を無視した疑いがある。一部の株主が経営陣などを訴える動きもあり、不利な経営情報を隠す企業の姿勢や決算書の妥当性を審査する監査法人の甘さが問われそうだ。
リスク非開示のまま破たんしたのは、足利銀行の持ち株会社あしぎんフィナンシャルグループ(足利銀行の一時国有化に伴い開示)、デジキューブ、森本組、マツヤデンキなど。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031228-00000078-kyodo-bus_all