2003年12月27日(土) 15時01分
食用牛への全頭検査に消極姿勢=対象拡大を検討−米農務省(時事通信)
【ワシントン27日時事】米農務省の主任獣医師ロナルド・ディヘイブン氏は26日夜、CNNテレビとのインタビューで、ワシントン州でBSE(牛海綿状脳症、狂牛病)感染牛が発見されたのを受けて、すべての食用牛へのBSE検査(全頭検査)を実施する可能性について、BSEが多く確認されている国とは「状況が異なる」と述べ、消極的な姿勢を明らかにした。同氏は日本には言及していない。
同省は29日に日本に代表団を派遣し、米国産牛肉の安全性を訴える予定だが、日本政府は輸入再開について「全頭検査の実施が条件」などと主張しており、協議は難航しそうだ。
同氏は一方で、今後1年間に牛の検査頭数を2倍に増やす予定だったが、「感染牛の確認を受けて、同頭数をさらに増やすかどうか検討している」と語った。同氏は26日午前の記者会見で、過去1年間に2万頭強だった牛の検査頭数を3万8000頭に増やす方針をBSE感染牛が発見される前に、決定していたと発言していた。 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031227-00000155-jij-bus_all