2003年12月26日(金) 20時00分
農水省、食肉18業界団体に便乗値上げ防止要請(日経新聞)
農水省は米国のBSE(牛海綿状脳症、狂牛病)感染牛の確定を受けて、日本チェーンストア協会や日本食肉加工協会など食肉関連の18の業界団体に、便乗値上げ防止や手持ちの流通在庫を必要に応じて放出するよう求めた。便乗値上げを防ぐため、牛肉価格の監視も強化する。
傘下の独立行政法人を通じて週一回、牛肉の卸売・小売価格と外食業者の料理メニューの価格を調査する。仕入れ価格と小売価格を比較して明らかに便乗値上げとわかる場合は、行政指導する。悪質な場合は同省のホームページなどで業者名を公表することも検討している。省内に牛肉価格についての消費者の相談窓口も設ける。
同省によると、国内在庫は8万4000トンあり、うち米国産が3万6000トンを占める。米国産の輸入停止で、来年1月の牛肉輸入量は2万3000トンと前年実績を2万2000トン下回る見通しで、供給不足が懸念されている。(20:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20031227AT1F2601P26122003.html