2003年12月24日(水) 21時00分
10代の女性、体重普通でも7割が「太っている」(日経新聞)
「普通体重」と判定された十代女性のうち、7割が「太っている」と感じていることが24日、厚生労働省の「2002年国民栄養調査」で分かった。4年前は6割弱だったが増加した。やせている十代女性でも2割弱が「太っている」、半数強が「普通」と感じるなど、若い女性の適性レベルを超えた「細身志向」がさらに強まっているようだ。
調査は昨年11月、全国から無作為に抽出した約1万1000人を対象に実施。栄養摂取状況のほか、今回は1998年と同様に体重に対する自己評価などを尋ねた。体重は「BMI」と呼ばれる指標を利用して、「肥満」「普通体重」「低体重(やせ)」の三区分に分類した。各年代別に見ると、15—19歳の女性では「普通」と判定された70.9%が「太っている」と答え、4年前の調査の58.1%から急増。「普通」と適正な自己評価をしている女性は25.1%と前回の38.8%から大幅に減った。さらに「やせ」と判定されたケースでも17.9%は「太っている」と認識しており、「普通」と考えている女性も56.4%と半数を超えるなど、過剰とも思える細身願望を裏付けた。(21:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031224AT1G2404224122003.html