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国際獣疫事務局のまとめ(12月18日現在)によると、自国産の牛でBSE(牛海綿状脳症=狂牛病)が報告された国は、欧州を中心に23か国に上る。
報告数は、1986年に初めてBSEが確認された英国が18万3191頭と群を抜いて多く、以下アイルランド1325頭、フランス849頭、ポルトガル835頭、スイス450頭、スペイン365頭、ドイツ295頭など。日本では発生国からは牛肉のほか、牛を原料とした加工食品などが輸入できない。
英国では、88年にBSEの感染源とみられる肉骨粉飼料の使用が禁止されたが、2002年にも依然、1000頭を超える感染牛が見つかっており、BSE対策の難しさが浮き彫りとなっている。
一方、英国以外の国でBSEが報告されたのは、人への感染の危険性が明らかになった96年時点ではフランス、ポルトガル、スイス、アイルランドの4か国に過ぎなかったが、各国の検査体制が整い始めた2000年ごろから感染牛の報告が急増した。