2003年12月24日(水) 12時55分
ネットから庁内LAN侵入 長野県審議会で報告(共同通信)
住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)の安全性を検討する長野県本人確認情報保護審議会(会長・不破泰信州大教授)が24日、都内で開かれ、同県が実施した住基ネットへの侵入実験で、インターネットを経由、町の庁内LAN(構内情報通信網)に侵入したことが報告された。
ただ、住基サーバーなどがある別の庁内LANには侵入できなかった。長野県は16日「インターネットからは安全性が十分確保され侵入できなかった」と発表していた。
報告によると、同県は9月下旬から10月初旬に、インターネットを経由し同県波田町の庁内LANへの侵入を試みた。庁内LANを守る安全隔壁は通過したが、住基ネットやホームページなどのサーバーは同町が十分な対策をしており侵入できなかったという。
実験をした審議会の吉田柳太郎委員は「ファイアーウオールの安全神話は崩れた」と、改めて自治体の庁内LANとインターネットを接続する危険性を指摘した。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031224-00000100-kyodo-bus_all