2003年12月24日(水) 14時04分
米国産牛肉を輸入禁止へ 当面、検疫所に留め置き(共同通信)
23日、牛海綿状脳症(BSE)に感染した牛が発見された米ワシントン州の食肉処理施設に隣接する牛小屋(AP=共同)
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米国で初の牛海綿状脳症(BSE)と疑われる牛が見つかったことを受け、厚生労働省は24日、米国から送られた牛肉と牛肉加工品について、貨物を保留するよう検疫所に指示した。
坂口力厚労相は閣議後の記者会見で、「BSEが濃厚に疑われ、当面、米国からの肉の輸入を禁止しなければならない」と述べ、英国で進められている検査で感染が確認されれば食品衛生法に基づく輸入禁止措置を発動させる方針を示した。
日本国内で流通している米国産の食肉牛について「食生活への影響が大きい」と語り「今後、米国が(検査態勢の確立など)どう対応するかで、輸入再開の時期を決める」とした。
脳や脊髄(せきずい)など、感染の原因となる異常プリオン(タンパク質)の蓄積の多い特定部位が混じる可能性のある肉や加工品は、輸入業者に回収を指示する予定。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031224-00000116-kyodo-bus_all