2003年12月24日(水) 09時01分
マイクロソフトの採用延期 携帯OSでボーダフォン(共同通信)
【ロンドン23日共同】携帯電話世界最大手の英ボーダフォンは23日、米マイクロソフトが開発した基本ソフト(OS)の採用を延期することを明らかにした。同社のサリーン社長は英メディアに対し「第3世代(3G)携帯電話にマイクロソフトのOSを使うことに異論はないが、信頼性を高める必要がある」と指摘した。
その上で「問題の解決に向けて努力しており、解決すれば契約交渉に入る」と述べた。両社はデータ通信サービスや料金徴収などで提携しているが、OSについては交渉が遅れている。
マイクロソフトは、パソコンに続き携帯用OSでも覇権を目指しているものの、ボーダフォンが慎重姿勢に転じたことで戦略の見直しを迫られる可能性が出てきた。
マイクロソフトは、米モトローラやフランスのオレンジとOS搭載の契約を結んでいる。しかし、第3世代携帯電話で先行するNTTドコモがライセンス料のいらないリナックスや、英国のシンビアンを採用する方針を既に決定。さらにボーダフォンとの交渉難航も加わり苦戦している。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031224-00000036-kyodo-bus_all