2003年12月20日(土) 06時19分
宿泊拒否 「判断は間違い」アイスターがHPで謝罪(熊本日日新聞)
阿蘇郡南小国町の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」が、国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園(菊池郡合志町)入所者の宿泊を拒否した問題で、ホテルを経営するアイスター(東京)は十九日夜、江口忠雄社長名で「宿泊拒否に至った判断は間違い。『拒否は当然』としていたこれまでの見解を訂正し謝罪する」とする新たな見解を同社ホームページに掲載した。
江口社長は同日午後、全国ハンセン病療養所入所者協議会(全療協)本部=東京都東村山市=を訪問。全療協が十五日に江口社長に提出した抗議文への回答書を神美知宏・全療協事務局長に手渡した。
神事務局長によると、回答書には謝罪の言葉がなかったため、文面に入れるよう要請。また、同社のホームページに掲載している「拒否は当然。元患者であることを伝えなかった熊本県の責任」とする見解を削除した上で、謝罪文を掲載するよう求めた。江口社長はこの要請を全面的に受け入れる姿勢を示したという。
神事務局長は「新たな見解は、アイスター側がこちらの要請を受け入れた結果だと理解している。全療協が謝罪を正式に受け取るかどうかは、二十日に届く再回答書を読んだ上で判断する」と話している。
また、菊池恵楓園入所者自治会の太田明会長は「これまでの見解を否定する姿勢を初めて見せたことは評価できる」としている。
http://kumanichi.com/news/local/main/200312/20031220000042.htm