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熊本県南小国町の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」がハンセン病元患者の宿泊を拒否した問題で、ホテルを経営するアイスター(東京)の江口忠雄社長は19日、全国13の国立療養所の入所者でつくる全国ハンセン病療養所入所者協議会(全療協、東京都東村山市)を訪ね、「当時の宿泊拒否に至った経緯は間違いだった」と謝罪した。これまで同社は「宿泊拒否は当然の判断」と主張しており、一転して全面謝罪となった。全療協は和解に応じる方針で、約1カ月にわたる争いに解決の可能性が出てきた。
同社は19日付のホームページで「全国の療養所を訪問し、どのように人権を侵害され、非人道的な扱いを強いられてきたのか実感するに至った」と説明。「宿泊拒否は認識不足により引き起こされた結果で、判断は間違いだった。二度と繰り返さないよう全社を挙げて努力する」と謝罪した。
また、今回の問題の責任についてホームページで「(事前に元患者だと教えなかった)熊本県の説明不足に責任がある」としてきたが、19日更新のホームページで削除した。
ただ、更新されたページでも、国や県による啓発活動が「十分なされているとは言い難い」と述べている。
入所者が宿泊を拒否された国立ハンセン病療養所菊池恵楓園(熊本県合志町)の太田明・入所者自治会長は「江口社長も療養所を回り、ハンセン病について認識を深めたのだろう。これをきっかけにできれば決着を図りたい」と話している。(12/20 07:22)