2003年12月20日(土) 21時00分
輸血ミス92歳女性患者死亡、同姓の別の患者と混同(日経新聞)
千葉県茂原市の公立長生病院(小野豊院長)は20日、血液型の検査の際、誤って同姓の別の患者から採血、O型の同市内の女性患者(92)にA型を輸血、死亡させたと発表した。
病院によると、女性は17日、右足の骨折で入院。19日の手術後、容体が急変し同日夕、死亡した。
18日朝、手術のための検査で採血する際、誤って同姓の男性(78)から採血。その男性のデータで取り寄せた血液を女性に輸血した。女性の死因は異型輸血だった。
同病院では採血する際、同姓の場合は数回にわたりチェックをするが、担当の女性看護師(39)が名字を確認しただけで、誤りに気付かなかった。
手術の際には誤った血液型が報告されていたため、医師らも間違いが分からなかったという。小野院長は「あってはならない事故を起こした。再発防止に向けて努力したい」と話している。
同病院は茂原市など7市町村で設置している。〔共同〕(21:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031220AT3K2001820122003.html