2003年12月20日(土) 14時25分
ハンセン病元患者宿泊拒否 ホテル側が全面謝罪(熊本日日新聞)
阿蘇郡南小国町の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」がハンセン病の元患者の宿泊を拒否した問題で、ホテルを経営するアイスター(東京)の江口忠雄社長は20日、菊池郡合志町の国立ハンセン病療養所菊池恵楓園を訪れ、「われわれの対応が全面的に誤っていた」と謝罪した。
恵楓園の自治会はこれを受け入れ、上部団体の全国ハンセン病療養所入所者協議会も受諾する見込み。11月から続いた一連の宿泊拒否問題は約1カ月で和解する見通しとなった。
江口社長は恵楓園入所者の前で「全国の療養所を訪れハンセン病の歴史を学び、深刻な人権侵害を知った。われわれの対応が元患者の皆さんに大きな衝撃を与えたことを深くおわびし、反省する」と謝罪文を読み上げた。
今後については「行政の啓もう活動に微力ながら協力したい。当社のホームページにもあらためて謝罪文を掲載する」と話した。
http://kumanichi.com/news/local/main/200312/20031220000211.htm