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「村上さん」。玄関で捜査員が呼び掛けたが応答はない。数分たってドアが開けられ、段ボール箱を持った捜査員十数人が中に入った。
約40分後、捜査員に両脇を固められ、紺色スーツに茶色のコート姿の村上容疑者が玄関から姿を現した。取り囲む報道陣を無言で見渡し、捜査車両に乗り込む。
近所に住む親族の女性は「義理堅く、人情に厚い人。普段は思想的なことを語ることはなかった」と驚いた様子で話した。
隣接する岐南町の村上容疑者が経営する樹脂製造会社では、会社関係者とみられる女性が鍵を開けるのを待ち、捜査員が捜索を開始。
同町の麻布孝弘容疑者(38)の自宅にも、県教職員組合への銃撃事件を抱える「広島県警」の文字が記された段ボールを持った捜査員が捜索に入った。
兵庫県姫路市東部の住宅街にある服部達哉容疑者(40)の自宅には午前8時40分ごろ、捜査員十数人が到着。玄関からの呼び掛けに返事はなく、勝手口から室内へ。約20分後、革ジャンパー姿の服部容疑者が捜査員に取り囲まれ、ぶぜんとした表情で捜査車両に乗り込んだ。
■「捜査の進展見守りたい」
「捜査の進展を見守りたい」「公式にはまだ何とも言えない」。
国賊征伐隊などを名乗るグループによる一連の事件で被害先となった団体は、警視庁公安部が岐阜市の会社会長、村上一郎容疑者(54)ら6人を逮捕した19日、ひとまずほっとした様子を見せながらも慎重な姿勢だった。
オウム真理教(アーレフに改称)の荒木浩広報部長は「詳しい事実は分からない。今後の捜査の進展を冷静に見守りたい」とコメントを発表。
大阪市西成区の大阪道場の男性信者は逮捕のニュースを聞いて驚き、「迷宮入りすると思っていた。人的被害が出てもおかしくなかっただけに、容疑者が捕まってよかった」と明るい声で答えた。
7月30日未明に発火物が見つかったハナ信用組合新潟支店の朴金三支店長は「こういう事件で容疑者が逮捕されるケースは少ないのでひと安心。しかし新潟の事件への関与がはっきりしないとコメントしづらい」と捜査を見守る考えを示した。
また朝鮮総連中央本部の広報室も「総連の事件も特定されることを期待する」と捜査の進展を注意深く見守る姿勢を示しながらも「現時点では公式にはまだ何とも言えない」と慎重な口ぶりを崩さなかった。