2003年12月19日(金) 11時41分
酸素供給管に窒素混入、男性患者が死亡…宮崎東病院(読売新聞)
宮崎市の国立療養所宮崎東病院(隈本健司院長)で今月3日、病棟の酸素供給パイプに窒素が混入し、病室で酸素吸入していた70歳代の男性患者が死亡していたことが19日、わかった。
各病棟をつなぐ酸素供給パイプの改修工事の関係で、業者が検査のために窒素を流したといい、県警は病棟間をつなぐバルブを閉め忘れていたのが混入の原因とみて、業務上過失致死容疑で業者から事情を聞いている。
県警などによると、工事は宮崎市内の建設関連会社が担当。配管に漏れがないか確認するため、死亡した患者とは別の病棟のパイプに窒素を流したところ、他の病棟へも窒素が流れ込んだ。事情聴取に対し業者は、バルブを閉め忘れたことを認めているという。
男性は慢性呼吸不全で入院中で、危篤状態だった。病院は血中酸素濃度の低下にモニターで気づき、備え付けのボンベで酸素吸引させるなどの処置を取ったが、間に合わなかった。
同病院の菊池逸郎事務部長は「工事と男性の死亡に因果関係があるか、まだわからない。警察の原因究明を受けて対応したい」としている。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031219-00000305-yom-soci