2003年12月19日(金) 07時00分
刑法犯8年ぶり減少、殺人など凶悪犯は増加(日経新聞)
今年1—11月に全国の警察が認知した刑法犯の総数は昨年同期より2.3%少ない254万8761件だったことが18日、警察庁のまとめで分かった。年間でも8年ぶりに前年を下回る見込み。全体としては犯罪の増加傾向にやや歯止めがかかった形だが、強盗などの重要犯罪や住宅を狙った侵入盗などは依然増加。「体感治安」の回復にはほど遠い結果となっている。
刑法犯の総数は1996年以降、年間平均約15万件のペースで増え続け、毎年、戦後最悪の記録を更新していた。今回の減少は、身近な生活空間で起きるため住民の不安感が高いとして警察が抑止に力を入れていた「街頭犯罪」のうち、「オートバイ盗」「自転車盗」「自動販売機荒らし」などが大きく減ったことが主な理由。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031219AT1G1801V18122003.html