2003年12月18日(木) 00時00分
おれおれ詐欺 被害平均100万円(朝日新聞・)
息子や孫を装って高齢者らから金をだましとる「おれおれ詐欺」の平均被害額が100万円に上っていることが、県警捜査2課のまとめで分かった。年末にかけて被害の増加が予想されるため、県警は注意を促すチラシ=
写真=を6千部作成し金融機関などに配布する。
同課によると、今年5月から11月末までに確認した「おれおれ詐欺」の被害は237件(うち未遂77件)。被害額は1億6540万円で、1件あたりの平均は約100万円と高額だった。同課は「銀行の口座が凍結される前に一度に多額の金をとろうとしているのではないか」とみている。
11月中だけをみても、32件で計約5200万円の被害があった。最も被害額が高かったのは横浜市内の女性(68)の800万円。11月中旬、息子を装う男から電話で「友人が住宅ローンを返せずに殺される。自分が保証人になっている」と言われ、数回に分け振り込んでしまったという。
「借金の取り立てのはがきが届いただろう」「サラ金業者から催促の電話があるだろうが、オレはいないと言ってくれ」と事前に電話をかけるなど、手口は巧妙化している。また、「暴力団に拉致されている」「殺される」と不安をあおる事例も多発している。
同課は、振り込む前に本人に確認したり、警察に相談したりするように呼びかけている。
(12/18)
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news01.asp?kiji=4900
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