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弁護団が心神喪失を理由に公判手続きの停止を申し立てていた。鑑定結果次第では来年三月二日に指定された次回の弁論期日にも影響が出そうだ。
刑事訴訟法の規定で、控訴審では被告の出廷義務はなく、安部被告も昨年十一月に控訴審が始まって以来、一度も出廷していなかった。
弁護団は先月十八日、安部被告の精神状態が急速に悪化し、弁護団との打ち合わせもできなくなったとして、心神喪失を理由に公判手続きの停止を申請。検察側は反対していた。
弁護団によると、安部被告は今年四月から九月まで入退院を繰り返し、弁護人が九月下旬に自宅に出向いた時も一言も声を出さず、十一月に精神科医の診察を受け、裁判の状況を理解できていないと判断した。
この日の公判を傍聴した薬害被害者の井上昌和さん(40)は「まもなく結審しようという、この時期に公判停止を申し立てるというのは不可思議。この一年で(国賠訴訟の)原告十六人が死亡しており被害は今も続いている。裁判の引き延ばしは到底納得できない」と怒りをあらわにした。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20031217/mng_____sya_____009.shtml