2003年12月17日(水) 00時00分

米で規制法が成立 迷惑メール （東京新聞）

　【ワシントン＝大島宇一郎】ブッシュ米大統領は十六日、パソコンや携帯電話などで受信する広告・勧誘目的の「迷惑メール（スパム）」を規制する法案に署名し、同法が成立した。政府は、迷惑メールの着信を拒否する人のリストを作成。登録者に迷惑メールを送った企業や責任者には、禁固刑か罰金刑が科せられる。

　米国では迷惑メールが急増中。受信者の関心を引くよう件名欄にメールの内容と関係ないことを記載したり、返信先のメールアドレスに架空のアドレスを用いたりと、手口も巧妙になっている。規制法では、こうした偽メールも禁じた。

　先に成立した迷惑電話拒否リスト法と類似している。ただ、専門家の間では、迷惑メールの大半は米国外から送られているとの指摘もあり、国内を対象とした迷惑メール規制法の効果を疑問視する向きもある。

　またカリフォルニア州には、メール広告の送信に受信者の同意を義務付けるなど、迷惑メール規制法より厳しい州法もある。連邦レベルで規制の強化を求める動きはなお続きそうだ。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20031217/eve_____kok_____001.shtml