2003年12月17日(水) 12時32分
ハンセン病に正しい理解を 県が旅館業者らに講演会(共同通信)
熊本県南小国町のホテルによるハンセン病元患者の宿泊拒否問題を受け、熊本県阿蘇地域振興局は17日、旅館や公衆浴場関係者を対象に、ハンセン病を正しく理解してもらうための講演会を同県阿蘇町で開いた。
講演会には約120人が参加。小野友道熊本大大学院教授(皮膚機能病態学)が(1)遺伝病ではない(2)非常に感染しにくい(3)万一発病しても治癒する−などと説明。「正しい知識を持ち、人に優しく接するための教養を磨くことができれば、偏見、差別はなくなる」と話した。
また、全国の療養所で生活する約3700人のうち99%は、ハンセン病が治癒した元患者であると指摘。元患者の顔や体の変形は、単なる後遺症にすぎないなどと説明した。
県は旅館業法との関連を説明。同法は「伝染性の疾病にかかっていると明らかに認められるとき」などの理由がない宿泊拒否を禁じているが、ハンセン病はこの疾病に該当しないとした。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031217-00000106-kyodo-soci