2003年12月17日(水) 00時00分

病気治療で武井被告釈放 （東京新聞）

　消費者金融大手「武富士」による盗聴事件で、電気通信事業法違反（盗聴）罪で起訴された同社前会長武井保雄被告（７３）は十六日午後、持病の治療のため、拘置されていた警視庁から釈放された。武井被告の弁護団が病気を理由に拘置の執行停止の申し立てを行い、東京地裁が十五日に停止の決定を出していた。

　関係者によると、武井被告の病気は逮捕後に悪化したものではないが、高齢のため早期の治療が必要という。治療後、健康状態に問題がないと判断されれば、再び拘置される見通し。一方、警視庁捜査二課は十六日までに、武井被告らが二〇〇一年一月から二月にかけ、東京都港区のフリージャーナリスト（５７）の事務所の電話も盗聴していた疑いが強まったとして、同被告らを同容疑で立件する方針を固めた。武井被告は「一連の盗聴はすべて私が指示した」と容疑を認めている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20031217/mng_____sya_____008.shtml