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2003年12月16日(火) 09時26分

コンビニなどで医薬品販売解禁へ 風邪、解熱薬は対象外産経新聞

 薬剤師がいないコンビニエンスストアなどの一般小売店で販売できる医薬品の選定を進めていた厚生労働省の作業部会は16日、整腸薬やうがい薬といった計352品目を選び、検討会に報告した。消費者のニーズが高いかぜ薬や解熱鎮痛薬は対象から外れた。坂口力厚労相はこの日、これらを医薬部外品に移行させる方針を示した。政府の総合規制改革会議は幅広い医薬品を医薬品のままで販売することを求めており、今後議論を呼びそうだ。

 作業部会は医師の処方箋(せん)のいらない医薬品約1万3000種類を85薬効群に分類し、配合成分の副作用や習慣性、添付文書に記載された注意事項をもとに、一般小売店での販売が可能かどうかを10月から検討してきた。

 販売可能とした15薬効群、352品目の医薬品について、作業部会は「販売時にきちんとした説明があれば安全に使える」と判断。販売には、箱に明確に注意事項を記入することや、店員が注意事項を読み上げることを求めている。

 さらに、医薬品を販売する一般小売店に対して「商品を売ることは責任をともなう」として、苦情や副作用報告があった場合には、製薬会社の相談センターの連絡先を説明することを要請する考えを示した。

 かぜ薬や解熱鎮痛薬を対象から外したことについて、作業部会では「重篤な副作用が相当程度報告されている」と指摘。さらに「乱用の恐れがある。責任のない人に売らせるべきではない」としている。

 厚労省では、16、18両日の検討会で意見をとりまとめ、中央薬事審議会にはかった上で、早ければ来年6月にも、これらの医薬品の一般小売店での販売を認める。

 ≪検討会が販売を認めた医薬品≫

(薬効群、製品数、主な製品例の順)

 消化薬         5   新タカヂア錠

 健胃薬         10  花扇健胃散

 整腸薬         20  新ビオフェルミンS錠

 健胃消化薬       15  強力わかもと

 下剤          5   リズムラン

 ビタミン含有保健薬   175 アスパラドリンクII

 生薬主薬製剤      10  ローヤルゼリー散

 カルシウム主薬製剤   10  カタセ錠A小児用

 のどあれ薬       20  ベンザブロックのどスプレー

 うがい薬        10  コルゲンコーワうがいぐすり123

 外用かぜ薬       10  ヴイックスヴェポラップ

 殺菌消毒薬       35  田辺メンタム

 しもやけ・あかぎれ用薬 20  メンソレータム

 コンタクトレンズ装着液 2   スマイルコンタクトファインフィット

 いびき防止薬      5   スカイナーいびきスプレー

(一般薬日本医薬品集による)

http://www.sankei.co.jp/news/031216/1216sha085.htm