2003年12月16日(火) 10時34分
相次ぐ大手参入、IP電話新興企業は生き残れるか(ZDNet)
米国でAT&TやTime Warner Cableなど通信とCATVの大手が相次いでIP電話市場に参入している。Vonage、8x8、VoicePulseなど小規模の提供企業に対する圧力は強まりそうだ。
VoicePulseのラビ・サカリアCEOは「当社のものになっていたはずの顧客がいくらか奪われるのは間違いない。しかし全体的に見れば、この技術への移行に前向きな層の拡大につながり、当社もその恩恵を受けられるかもしれない」と話す。
先日AT&TがIP電話サービス参入の計画を発表したほか、Qwest Communications Internationalは既にIP電話サービスを一部で提供開始。Time Warner CableはCATV大手として初めてIP電話提供の計画を発表している。
大手の参入によって、新興企業が生き延びるのは難しくはなるが、不可能ではないとアナリストは言う。自らの力で生き延びるところもあれば、大手にサービス再販を委ねるところもあるだろう。買収される会社もあるかもしれない。
IP電話サービスは現在、参入企業が従来型の電話サービスを下回る料金で提供している。しかし価格だけで競争するのは危険だとアナリストは指摘。さまざまな電話で一つの番号が使える統合型メッセージングや電話とPC間の通信、VoIPとワイヤレスの統合サービスなど、先進的な機能で差別化を図る必要があると、Forrester Researchのリサ・ピアース氏は話している。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031216-00000024-zdn-sci