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2003年12月15日(月) 05時10分

Windows XP 用 SP2 ベータ版登場間近、Windows 2000 の行方は?japan.internet.com

Microsoft ( NASDAQ:MSFT ) は 以前にお伝えしたように 、『Windows XP』内蔵のファイヤーウォール機能『Internet Connection Firewall』(IFC) を大幅に改定し、また Eメール経由のウイルスを遮断する機能を追加するなど、XP 用の次期サービスパックでセキュリティ強化に取り組んでいる。しかし『Windows 2000』にも同様のサービスパックが出るかというと、望めそうにない。

Windows 2000 を引き合いに出したのは、現段階では米国企業の70%がまだ XP に移行していないからだ。Gartner のアナリスト John Pescatore 氏によると、この点が大きな懸念材料という。

同氏は取材に応え、「企業のデスクトップ パソコンの大部分は、Windows 2000 を利用している。企業顧客の30%しか XP を利用していないというのに、Microsoft は Windows 2000 のセキュリティ向上に関する予定について、前向きにはなんら言及していない。Gartner では Windows 2000 にも、セキュリティ更新を提供するよう Microsoft に働きかけている」と述べた。

Pescatore 氏は、Windows 2000 からのアップグレードが進むのは、Windows 2000 のサポートが終了してからとの見解を示した。Windows 2000 は、2004年第2四半期に XP の次期サービスパックが出た後、2004年末にサポートが終了する予定だ。

しかしその段階になっても、米国企業の約半数が Windows 2000 を使用し続けると Pescatore 氏はみている。

同氏は、「これまで Microsoft に何度も Windows 2000 に同様のセキュリティ改訂を行なうのか尋ねたが、この点については誰からも回答がない。XP の改善は一般消費者市場の見地からすれば必要なことだが、企業向け市場で必要なのは、Windows 2000 に対する同様の改善だ」と語った。

Microsoft のある広報担当者は、『Windows 9x』ファミリと Windows 2000 では大規模な改訂は行なわないと認めた。同広報担当氏は、「9x ファミリと 2000 のユーザーは、サードパーティ製のファイアウォール製品やウイルス対策ソフトウェアを使用するよう推奨する」と述べている。


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