2003年12月15日(月) 16時58分
入所者28人が補償請求へ 韓国ハンセン病療養所(共同通信)
戦前、日本の統治下にあった韓国でハンセン病患者が国立ハンセン病療養所「小鹿島(ソロクト)病院」に強制収容された問題で、ハンセン病国賠西日本訴訟弁護団の弁護士が15日までに同病院を訪れ、28人の入所者から、日本政府に補償を請求したいとの意思を確認した。今年中の請求を目指す。
同病院に入所している約740人のうち、日本統治下で収容されたのは約110人。旧植民地の療養所入所者からの請求は初めて。
ハンセン病補償法は国籍、居住地の制限なく1日でも療養所にいた入所者に補償金を支払うよう定めているが、同法の告示では旧植民地の療養所は対象とされていない。国側は請求を棄却する可能性が高く、弁護士らは棄却処分を見越して、新たな弁護団を今後組織し厚労相を相手に行政処分取り消し訴訟を起こす準備を進めている。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031215-00000151-kyodo-soci