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2003年12月14日(日) 00時00分

長引く不況、苦しむのはパート朝日新聞・

  不況が長引く中で、パートタイマーの労働環境が悪化している。高松地区労働組合連合会(高松地区労)が「労働相談110番」を12月上旬に実施したところ、14件あった相談のうちパート労働についてのものが10件。不当な解雇を求められたケースもあり、高松地区労は「監督官庁の強い指導が必要だ」と話している。

  「110番」は、高松地区労が毎年実施。かつては税金に関する相談が多かったのが、ここ数年は解雇や労災に関するものが増えてきているという。

  今回は「パートタイマーが職場でけがをしたが、雇用者が労災保険に入っていなかった」といったケースが3件あった。「労災保険は強制加入だが、労働者の側もよく知らないことが多い」(天野滋・高松地区労副議長)という。

  ほかに「セールスの仕事で商品の買い取りを求められた」「妊娠を理由に解雇を求められた」など、法に触れる可能性がある相談もあった。いずれも労働基準監督署への相談を勧めたという。

  支店の閉鎖に伴う解雇や未払い賃金、サービス残業の横行など、不況を反映する相談も目立ったという。

  

  県の統計によると、県内のパートタイマーの比率(事業所規模5人以上)は90年に9・1%だったが、95年12・1%、00年18・2%、02年20・4%と上昇している。天野副議長は「まず最初に、雇用契約をきちんと確認することが大切。不況でパート労働の比率が高くなっているが、立場が弱く、雇用者に強く主張できないことが多い。労基署は事業所への指導を強めて欲しい」と話している。

(12/14)

http://mytown.asahi.com/kagawa/news02.asp?kiji=6042