2003年12月14日(日) 09時20分
「消費者も高い意識を」/秋田市で食品安全フォーラム(秋田魁新報)
「食品安全フォーラム2003」が13日、秋田市の三井アーバンホテル秋田で開かれ、消費者ら160人が参加。意見交換を通じ、生産、加工、流通など、食にかかわるそれぞれの立場について理解を深め合った。
県の主催。パネルディスカッションでは、5人のパネリストが意見を述べた。県消費者協会の高岡咲子副会長は「包装などに『安全安心』と記した商品が多い。ここまでPRしないと安全安心を守れないのかと感じる」などと話した。湯沢市の料理店経営の柳澤千春さんは「食中毒などの予防には、消費者の高い意識が必要。注意することで、危険を避けられる場合もある」と呼び掛けた。
基調講演では、内閣府食品安全委員会の中村靖彦委員が「食の安全、今、何が問われているか」をテーマに講演。表示違反や農薬問題など、食に関する諸問題は▽農業生産者、食品加工業者のモラルの低下▽行政の対応の遅れ▽自分の味覚に頼らず、ブランド食品を評価しがちな消費者の傾向—により起こると指摘。「農業生産者から消費者までの距離をいかに埋めるかが課題だ」と話した。
http://www.sakigake.co.jp/servlet/SKNEWS.News.kiji?InputKIJICODE=20031214b