2003年12月13日(土) 06時04分
ハンセン病問題学習 鹿央町米野岳中で入所者招き講演会(熊本日日新聞)
鹿本郡鹿央町の米野岳中学校(都田康弘校長、二百四十六人)で十二日、国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」(菊池郡合志町)の入所者を招いた講演会があり、ハンセン病問題への理解を深めた。
この日は、クラスごとにハンセン病の事前学習をした後、ランチルームに全生徒が集まって、恵楓園入所者の竹下正信さん(62)から話を聞いた。
竹下さんは、体験談のほかに、入所者がホテルの宿泊を拒否された問題にも触れ、恵楓園に入所者側を非難する電話や手紙が多数寄せられたことを紹介。「今回のことで、宿泊拒否と非難という二重の差別を受けた。これまで以上に、私たちも啓発活動に力を入れていきたい」と述べた。
生徒らは「親が療養所に収容された時、残された子どもはどうなったか」などと質問していた。最後に生徒を代表して三年生の栗原沙織さん(15)が、「宿泊拒否の話を聞いてショックを受けた。差別はしない、許さないという信念を持ち続けたい」と述べた。
この後、生徒たちは近くの県立装飾古墳館に移動。開催中の「熊本のハンセン病関係資料展」を見学した。
http://kumanichi.com/news/local/main/200312/20031213000045.htm