2003年12月13日(土) 21時01分
ハンセン病元患者宿泊拒否問題 旅館組合に経緯説明−−県も協力 /熊本(毎日新聞)
◇イメージアップに県も協力
国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」(合志町)の入所者らに対する宿泊拒否問題で、中村義彦・県健康福祉部長らは12日、南小国町の「黒川温泉観光旅館協同組合」を訪れ、告発までの県の対応の経緯を説明した。今後、黒川温泉街のイメージアップを図るため、県と同組合が協力して行動することを確認した。
組合の一部には、18日の公表から告発までの経緯が県から報告されなかったことへの不満があり、県は早期に説明する考えを示していた。
この日は、中村部長が知事の代理として組合事務所を訪問し、小林茂喜組合長に経緯を説明。知事が会見でホテル名を公表したことについて「温泉街全体のイメージダウンを避ける意味合いもあった」などと報告した。
組合によると、旅館には宿泊のキャンセルがわずかだがあるという。このため、県も今後、温泉街のイメージ回復に協力する考えを示した。
中村部長は「地道な積み重ねで築き上げた黒川温泉のブランドに影響が出ることが一番心配。連携してイメージアップに取り組みたい」。小林組合長は「具体的な方策は検討中だが、パフォーマンスではない信頼回復を図りたい」と話した。【石川淳一】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031213-00000001-mai-l43