2003年12月13日(土) 11時39分
<ハンセン病>宿泊拒否ホテルの会社が人権テーマに社員研修(毎日新聞)
熊本県南小国町の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」が国立ハンセン病療養所「菊池恵楓(けいふう)園」(同県合志町)に入所する元患者らの宿泊を拒否した問題で、ホテルを経営する「アイスター」(東京都港区、江口忠雄社長)が13日、東京法務局人権擁護部の長谷川彦市・第1課長を講師に招いて人権をテーマに社員研修を行った。
社員約100人が参加。長谷川課長はハンセン病の隔離政策など患者に対する偏見の歴史について語った後、差別の解消に向けた国などの取り組みを解説した。同社は「熊本での問題もあり、社員教育の一環として任意の参加で開催した」と話している。
同ホテルは先月、同県の「ふるさと訪問事業」で利用を申し込んだ同園の元患者ら22人の宿泊を「感染が心配」などの理由で拒否。熊本地方法務局と同県がアイスターを旅館業法違反容疑で熊本地検に刑事告発する事態になった。江口社長は全国の療養所などハンセン病施設を回って釈明の「行脚」をしている。【鮎川耕史】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031213-00001025-mai-soci