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いくら年金の未納者を減らしたいからといっても、妖怪呼ばわりはないだろう。社会保険庁の岐阜社会保険事務局が地元の情報誌に出した広告が問題となっている◆「年金妖怪大辞典」と題し、未納者を六つの妖怪に例えている。必ず納めると言いながら納めない女性を「口だけ女」、年金をもらえず泣いてばかりいる「大泣きジジイ」◆けがで働けなくなった障害者を「セビるマン」。わざわざイラストまで付けて揶揄(やゆ)している。国民年金の未納率は四割近い。だが、未納者対策なら、ほかにやることはあるだろう◆払えるのに払わない人が増えている。一方で、払いたくても払えない人もいる。「若者に分かりやすい広告を」との趣旨だったらしいが、配慮に欠けよう◆年金不信の背景には国民の保険料を浪費してきた官僚への不満がある。天下りの温床である大規模保養施設は赤字経営、肝心の積立金の運用も巨額の損失。こっちこそ、「セビるマン」ではないか◆同事務局は近く謝罪広告を掲載する。年金を食い物にした官僚の妖怪大辞典も、一緒に出してほしい。