2003年12月12日(金) 06時48分
「禁止の解熱剤で死産」 大津の夫妻賠償求め提訴へ(共同通信)
死産したのは、妊婦に投与しないよう添付文書に明記されている鎮痛解熱剤「ジクロフェナクナトリウム」を使った医師の過失だとして、大津市の主婦伊地知久美子さん(33)と夫の公務員幸彦さん(39)が12日、滋賀県甲賀郡にある産婦人科医院の院長らに計約3550万円の損害賠償を求める訴訟を大津地裁に起こす。
ジクロフェナクナトリウムは胎児死亡などの副作用が相次ぎ、1999年に厚生省(当時)が妊婦に使わないよう添付文書改訂を指示した。
訴状などによると、久美子さんは2000年9月27日、第一子出産のためこの医院に入院。陣痛促進剤の錠剤を服用後、おなかが強く痛み、28日未明には体温が38度を超えた。看護師は帰宅していた院長から電話で指示を受け、解熱のためジクロフェナクナトリウムの座薬を投与した。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031212-00000022-kyodo-soci