2003年12月12日(金) 20時43分
大阪市、最高裁に従わず 公開命令文書の一部黒塗り(共同通信)
大阪市財務課の食糧費支出をめぐり、最高裁が11月の判決で全面公開を命じた文書を原告の住民グループメンバーがあらためて公開請求したところ、市が判決に反して一部の文書を黒塗りにしていたことが12日、分かった。
問題となった文書は、1990年と91年の懇談会の決議書3点。先月11日の最高裁判決は、民間人の氏名などは非公開としたが、公務員については公開すべきだと判断。3点に記載された出席者について、市は全員公務員としていたため、最高裁は全面公開を命じた。
ところが今月9日にあらためて公開された文書では、出席者に報道関係者ら民間人も含まれており、その部分の名前などは黒塗りになっていた。
市は「(民間人は非公開との)最高裁判決の趣旨に従った」と弁明しているが、住民側は「情報公開請求に関する最高裁判決に従わなかった初のケースで、驚きあきれる」と反発。近く全面公開と「知る権利」を侵されたとして損害賠償を求め提訴する方針。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031212-00000224-kyodo-soci