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2003年12月12日(金) 11時14分

投与禁止の解熱剤で死産、3550万円の賠償求め提訴読売新聞

 旧厚生省が妊婦への投与を禁止した解熱剤「ジクロフェナクナトリウム」を投与され、その副作用で死産したとして、大津市内の主婦伊地知久美子さん(33)夫婦が12日、滋賀県甲西町内の産婦人科医院を経営する医療法人と男性院長を相手に、約3550万円を求める損害賠償訴訟を大津地裁に起こした。

 訴状によると、伊地知さんは2000年9月27日に出産のため入院した。陣痛促進剤を服用した後、体温が上がったため、翌日、院長の指示で看護師がジクロフェナクナトリウム製剤25ミリ・グラム(座薬)を投与した。その約1時間40分後、胎児は死亡した。

 同剤には、胎児の動脈に異常を起こすなど副作用があるとして旧厚生省が1999年、妊婦への投与を禁じており、院長はこれを知りながら注意義務を怠り、投与させたとしている。

 訴えに対し、同医院の事務次長は「きちんと診療した自信がある」と話している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031212-00000303-yom-soci