2003年12月11日(木) 07時00分
流感ワクチン、36都道府県が「不足」(日経新聞)
本格的な流行シーズンを控え、「インフルエンザワクチンが足りない」という報告が医療機関から相次いでいる。厚生労働省のまとめでは10日現在、報告があったのは36都道府県。同省が予防接種を積極的に勧めた影響もあるが、「返品OK」という商慣習で病院が大量在庫を抱えている可能性も指摘されている。同省は都道府県に実態調査と供給調整を指示した。
「予防接種を受けたいが病院にワクチンがないと言われた」。福岡県健康対策課には11月以降、こうした苦情が住民から寄せられているという。同県によると今シーズン入荷したワクチンは約46万8000本。昨シーズンの1.38倍で、当初の入荷予定と比べても3万本上回った。担当者は「十分足りるはずなのに……」と首をひねる。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031211AT3K1003G10122003.html