2003年12月11日(木) 09時07分
IEにサイトの偽装許すバグ? MSが調査中(ZDNet)
米Microsoftは12月9日、Internet Explorer(IE)に「クラッカーによるWebサイト偽装を可能にするバグが含まれている」という報告について、現在調査中だと明らかにした。
バグ研究者とデンマークのセキュリティ企業Secuniaが発した警告によると、このバグは、偽装したサイトで偽りのURLを表示する手口として使われる恐れがある。
Secuniaは、発見者はBugtraqセキュリティメーリングリストにアラートを投稿した「Zap the Dingbat」と名乗る人物だとしている。そのアラートには脆弱性を突いたデモへのリンクが掲載されており、Microsoftは9日にバグに関する情報を受け取ったという。
クレジットカードの番号やIDを盗む手口として、eBayなどのコマースサイトを装ったサイトにユーザーを誘導し、欺いて口座番号などの個人情報を入手するというやり方が横行している。
Microsoftは「IEに脆弱性が含まれる可能性を指摘する新しい報告について調査中」との声明を出した。これを突いた活動や顧客への影響は「これまでに確認されていない」としている。
Microsoftは調査に関する期日を定めていないが、最終的にはこの問題に対応するパッチをリリースする可能性があると話した。一方、ユーザーにはファイアウォールの使用、ソフトウェアのアップデート、ウイルス対策ソフトの導入など、基本的なセキュリティ対策を行うよう推奨している。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031211-00000002-zdn-sci