2003年12月11日(木) 02時27分

無資格でカウンセリング　詐欺容疑告発へ　熊本県教委（西日本新聞）

　大麻取締法違反の罪で起訴された元九州ルーテル学院大教授、園田雄次郎被告（４９）＝熊本市京町本丁＝が熊本県教委からスクールカウンセラーとして派遣されていた中学校で、同被告の双子の兄（４９）が弟になりすまし、無資格でカウンセリングをしていたことが十日、分かった。県教委は近く、詐欺の疑いで兄弟二人を告発する。

　県教委によると、兄は臨床心理士の資格がないのに今年三月十四日、同県上益城郡内の中学校で園田被告だと偽って生徒の相談を受けるカウンセリング行為を行い、報酬を受け取った疑いが持たれている。同被告は当日、大学の卒業式に出席しているはずだったため、学校側が兄を問いただしたところ「替え玉」を認めたという。

　同校での園田被告のカウンセリング日程は、昨年十二月から今年三月にかけ延べ十三日間。報酬として計二十六万円を受け取った。県教委はこのうち複数回にわたって替え玉をした疑いがあるとみている。

　園田被告は臨床心理士で一九九五年度から小中学校に派遣されていたが、今年十一月中旬、自宅で大麻を所持していた大麻取締法違反の現行犯として逮捕され、大学を解雇された。（西日本新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031211-00000022-nnp-kyu