2003年12月10日(水) 13時41分
薬剤急激に投与、患者死亡 奈良の医師を書類送検(共同通信)
奈良県下市町の私立病院で、男性患者=当時(19)=の脳波検査の際、睡眠導入剤を急激に投与して死亡させたとして、県警捜査一課などは10日、業務上過失致死容疑で男性医師(36)=大阪府和泉市=を書類送検した。
調べでは、医師は今年1月14日午前10時半ごろ、脳波検査のため訪れた同県内の男性患者に2種類の睡眠導入剤を注射したが、量や速度の管理を怠って急激に投与したため、男性をこん睡状態にさせ、約8時間半後に死亡させた疑い。
同課などは男性が搬送された別の病院から通報を受け、カルテの分析や医師から事情を聴くなどして「男性の血中の酸素濃度を管理する注意義務を怠った過失がある」と判断した。
男性は同県大淀町の知的障害児施設「吉野学園」に入所。てんかんの発作で、以前にも検診時に精神安定剤や睡眠剤を投与されたが、アレルギーなどはなかったという。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031210-00000140-kyodo-soci