2003年12月10日(水) 18時23分
おれおれ詐欺に懲役5年 「親心につけ込み卑劣」(共同通信)
息子や孫を装って電話し、高齢者から金をだまし取る「おれおれ詐欺」で、総額約3800万円の詐欺罪に問われた無職多田祐一郎被告(21)の判決で、東京地裁は10日、懲役5年(求刑懲役6年)を言い渡した。
多田被告は詐欺グループの主犯とされ、共犯とされた2被告は懲役4−3年(求刑懲役5−4年)、一被告は懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)とした。
川口宰護裁判官は「親心や肉親の情につけ込み、卑劣で悪質。グループ内で連携した職業的な犯行だった」と述べた。
判決によると、多田被告らは今年4−5月に、東京の男女22人(51−82歳)に、息子や孫を装い「おれ、おれ。おれだけど。交通事故を起こした。示談したいので修理代を入金して」などと電話をかけ、計約3800万円をだまし取った。
多田被告らは電話をかける役や現金引き出し役など、役割を分担していた。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031210-00000205-kyodo-soci