2003年12月10日(水) 12時17分
有料の楽曲ダウンロードと MP3 プレーヤー、利用者が倍増(japan.internet.com)
音楽ファイル交換者に対するレコード業界の粘り強い闘いが功を奏しつつある —— 楽曲ダウンロードに金を払う米国人が増えていることが、
Ipsos-Insight の調査で分かった。
同社の調査によると、楽曲の有料ダウンロード数は、2003年前半に倍増したという。これは、
全米レコード工業会 (RIAA) がファイル交換者の法的責任を追及することを宣言し、Apple が楽曲販売サービス
『iTunesMusicStore』を開設した のと期を同じくしている。
Ipsos-Insight は、およそ1000万人の米国人 (同国人口の約16%) が、インターネット上で楽曲ダウンロードサービスや MP3 ファイルに金を払っているという。2002年第4四半期に8%、2003年第1四半期に13%だったのと比べると、大きな伸びだ。
「米国で楽曲の有料ダウンロード利用者がわずか6か月の短期間に倍増したことは、ダウンロード利用者の態度が著しく変化したことを示している」と、Ipsos-Insight のディレクタ Matt Kleinschmit 氏は語った。
年齢層で見ると、デジタル楽曲ダウンロードをもっとも多く利用しているのは、18歳から24歳までのグループ。もっとも少ないのは、12歳から17歳までのグループだった。「有料のオンライン楽曲配信サービスを試し始めたユーザーは、あらゆる年齢層で明らかに増えている」と Kleinschmit 氏は言う。
デジタル楽曲のダウンロード増加によって恩恵を受けているのは、MP3 プレーヤー業界だろう。Ipsos-Insight の調査によれば、米国では音楽ダウンロード利用者の19%が携帯型デジタルオーディオプレーヤーや携帯型 MP3 プレーヤーを持っているという。2002年12月には12%に過ぎなかったのに比べ、こちらも大きく伸びている。
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