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島根県民共済生活協同組合(松江市朝日町、杉谷雅祥理事長、組合員約5万4000人)の役員らが、交際費と称して組合経費で酒食を繰り返していたことが8日、発覚した。今年7月の生協法に基づく県の検査では、昨年度の交際費約370万円のうち、飲食代が233万円と6割以上を占め、91回の飲食のうち役職員のみの飲食が51回に上っていた。2次、3次会にも及び、松江市の高級クラブで7〜3万円を2、3人で使っていたこともあった。
また、税務当局は、今年4〜5月の税務調査で、02年度までの3年間の役職員の飲食代約185万円や同スーツ代(5人分)16万5000円を個人所得と認定。交際費相当として旅費交通費のうちタクシー代61万円分を申告漏れと指摘した。組合は、既に修正申告している。
県の検査などによると、同組合の交際費は99年度に、前年度の5倍以上の376万円を計上。以後、毎年約300〜400万円使っている。
昨年度の91回の飲食のうち、71回に特定の常勤理事が参加していたことも判明。この理事は、責任をとって源泉所得税の課税漏れ分について一人で支払い、「度が過ぎた行為で、役職員一同反省している」と述べた。県は「剰余金は加入者に還元すべきだ」と改善指導した。
同組合の出資金総額は約2億8180万円(今年1月現在)【高田房二郎】
▽杉谷理事長の話 共済の利益はできるだけ加入者に還元すべきは当然で、ましてや酒を飲んで自分たちが遊ぶことは許されない。不正に対する内部からの自浄能力をつけるよう理事会で改善していきたい。
[毎日新聞12月9日] ( 2003-12-09-03:00 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031209k0000m040156000c.html